毛利忠敦在ウラジオストク日本国総領事より新年の御挨拶(令和8年)
令和8年1月12日

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。沿海地方の皆様はもちろん、出張先のマガダンとカムチャッカの皆様にも温かく迎えていただき、心より感謝しております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年は午年。馬がまっすぐ前に進む力強さから、活発で自由なエネルギーに満ちた年になるとされています。馬と言えば、最近、『ヤンコフスキー家の人々』という本を読んで、ウラジオストクから船でアムール湾を渡った半島に、かつて大牧場があったことを知りました。19世紀末から20世紀初め、虎狩りで有名だった初代ミハイル・ヤンコフスキーは、トムスクから良馬を仕入れ、二代目ユーリー・ヤンコフスキーは、なんとはるばる米国テキサス州からサラブレッドを仕入れてきて、多くの美しい馬を育てたそうです。また、ヤンコフスキー家の子供のうち、二人は日本に留学したとか。旧ヤンコフスキー邸は今や廃墟になっているそうですが、一度訪ねてみたいと思っています。
さて、日露関係に関してはまだ厳しい状況が続いていますが、山口県の詩人・金子みすゞの詩に次のような一節があります。
「散ってすがれたたんぽぽの、瓦のすきに、だァまって、春のくるまでかくれてる、つよいその根は眼にみえぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」
たんぽぽが咲く春の到来を心待ちにしつつ、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。