毛利忠敦在ウラジオストク日本国総領事より新年の御挨拶(令和7年)
令和7年1月9日


新年明けましておめでとうございます。
着任してから3ヶ月が経ちました。通勤路のオケアンスキー大通りに並ぶヨーロッパ風建築の美に、いつも目が癒やされます。その中には、旧日本国総領事館、旧松田銀行部といった日本ゆかりの建物もあります。この由緒ある街並を眺めながら、ウラジオストクと日本の交わりが明るい未来に続いていくことを願わずにはいられません。ちなみに、今年は、1855年に日露通好条約が締結されてから170年目に当たります。
着任してから最も強い印象を受けたのは、マリインスキー劇場沿海地方別館です。2013年10月にサンクト・ペテルブルグのマリインスキー劇場の支部としてオープンしました。夜、ガラス張りの正面玄関がライトアップされる現代的な建物の中で、現在は7名の日本人バレエダンサーが活躍しています。公演を見る度に、彼らの颯爽とした姿を誇らしく思います。
中央広場に立つスパソ・プレオブラジェンスキー大聖堂は、2023年に完成しました。これも今日のウラジオストクを代表する名所の一つです。晴天の日は、金色のタマネギ屋根がまぶしく輝きます。年末にその大聖堂を礼拝した際、ふと心を惹かれてイコンを買い求めました。自宅に飾って、毎朝の出勤時、一日の無事を祈っています。
年の始めにあたり、皆様はどのような抱負をお持ちになったでしょうか。私としては、今年こそ当館の管轄するマガダン州やカムチャッカ地方を是非訪問したいと考えています。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
