ロシア極東探訪記
令和8年1月22日
初めまして、ウラジオストクの日本総領事館で次席を務めていている清水保彦といいます。
19日のロシア正教の洗礼祭の日にハバロフスクのアムール川で沐浴を行いました。昨年はウラジオストクのスポーツ湾で沐浴を行いましたが、次はアムール川で行おうと思っていました。というのも2009年から11年までハバロフスクの日本総領事館で勤務していたことがあり、凍ったアムール川でいつか沐浴するというのが自分の長年の願いでもあったからです。もちろんいきなり行うと危ないので、年末年始はウラジオストクにとどまり、サウナが併設されている寒中水泳クラブ「カサートカ」で何度も海に入り身体を慣らし、十分な準備を行いました。相当な準備を行ったにもかかわらず、当日はマイナス22度で身体の芯まで凍る感覚といいますか、ウラジオとは全然違う寒さを味わいました。それでも今回の経験は極東ロシアでの忘れがたい思い出になりました。来年はまた別のところで行ってみたいものです。アムール川の上流ブラゴベシチェンスク、またはバイカル湖ぐらいでしょうか、サハ(ヤクーチヤ)で行ってみたい気もしますが、マイナス40度はさすがに無理そうです。

ハバロフスクでの沐浴の様子
新潟で行われている寒中水泳や寒稽古
新潟で行われている寒中水泳や寒稽古
日本でも寒中水泳は行われており、1年間の無病息災を願って行われています。主に正月に行われることが多く、ウラジオストクと関係の深い新潟でも日本海で寒中水泳が行われていることに加え、海に向かって武道の寒稽古も行われています。このように日本人にも寒い中で身体を鍛えるという精神文化があり、ロシアの沐浴と共通するものを感じます。
流氷観光の様子
流氷観光の様子
またアムール川ははるかモンゴルから4千キロの流れを経てオホーツク海に注ぎますが、日本人は大陸の雄大な大河にロマンを感じるところがあります。というのも北海道のオホーツク海岸、知床から網走、稚内に至る海岸線には冬に流氷が押し寄せて観光名物にもなっています。ウラジオストクはじめロシアでは珍しくないと思いますが、流氷を体験できるのは日本では北海道のオホーツク海岸だけです。そして流氷を作り出すのはアムール川の水で、流氷を見てはるか彼方のモンゴルやロシア、中国に思いを馳せています。さすがに日本では流氷の中で沐浴したりはしませんが。
この週末はサンクトペテルブルグで行われている有名な冬マラソン「ダローガジーズニ」(命の道)に参加する予定で、2月中旬にはウラジオアイスマラソンも走る予定です。ロシアの寒い冬も精一杯、楽しんでいきたいと思います。