浦潮だより:夏到来!
令和8年7月22日
「ダブロ」の2人
水中探査機
浦潮だより:夏到来!
令和8年7月22日
街中が白い霧に包まれることの多い6月が去り、ウラジオストクも夏本番を迎えました。学校は夏休みのため、オフィス近くのビーチには平日でも子供達の元気なはしゃぎ声が響いています。海岸沿いの散歩道で私が気に入っているのは、二人組の歌手グループ「ダブロ」の似顔絵です。今も時々ラジオで流れる2020年のヒット曲「ユーノスチ(青春)」は、心に沁みるメロディーです。その隣の遊具広場に描かれている水中探査機の絵をよく見ると、銀色のメッセージ版が付けられていました。あるメッセージには、「君一人でも多くのことができる、力を合わせれば僕らは何でもできる。」とあります。昔、息子達と観た「機関車トーマス」の台詞を思い出しました。
スポーツセンターのモザイク画
ダマンスキー島事件の英雄像
時折、ソ連時代の遺物にも出会います。ミンスクでは街中の至る所にソ連時代の建物があり、マニアックな日本人旅行者の撮影スポットになっていましたが、ここウラジオストクでも、少し注意を払うと見つかります。ロシア国防省保養所の入り口に描かれた兵士の絵や、スポーツセンターのモザイク画は、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。また、オフィス近くの公園にはダマンスキー島事件(珍宝島事件:1969年の中ソ国境紛争)で犠牲となったソ連の英雄像があり、今も花束が捧げられていました。

国防省保養所の壁画

国防省保養所の壁画
カラチンスキー邸で猫の出迎え
カラチンスキー邸の石庭
この気持ちの良い季節に、作家のアンドレイ・カラチンスキーさんが自宅に招いてくださいました。建物は自作、様々な花が咲き誇る庭は毎日4時間手入れしているそうです。アジア風の家具もすべて御自身の手作りだとか。マルチな才能に恐れ入りつつ、美味しい手料理を堪能しました。カラチンスキーさんの著作には、極東でのロシア・日本・韓国の交わりを描いた歴史小説「アイグン」「チョソン」「ハサン」の三部作があり、「チョソン」ではハルビン駅で伊藤博文が暗殺されるシーンが出てきます。晩年の伊藤博文が私の故郷にある防府天満宮を訪問した時の写真のコピーをお贈りしたところ、大いに喜んでくださいました。カラチンスキー夫妻には、いつの日か、山口県を訪ねていただきたいものです。
T.M.
カラチンスキーさん自作の家具
カラチンスキーさん自作の家具